中性脂肪を下げる運動
最近の研究で中性脂肪を改善するのに役立つ物質が発見されました。
その物質とは、AMPキナーゼと呼ばれる酵素です。
これまでは血糖値を下げるメカニズムはホルモンとしてのインスリンしか知られていませんでした。
AMPキナーゼはインスリンとは全く別のやり方で血糖値を下げてくれます。
普段はスイッチがオフになっていて何もしていませんが、いったんスイッチがオンになって働き出すと筋肉の細胞の中から働きかけて血液中の糖を抜き取ってくれるんです。
その結果、糖が中性脂肪に変わりにくく血液の状態も改善するんだとか。
普段は眠っているAMPキナーゼを目覚めさせ、血糖や中性脂肪を効率よく減らす方法は、『運動』です。
AMPキナーゼは筋肉を使うことで細胞内のエネルギーが減ってくると目を覚まし、活動し始めるんです。
運動といってもジョギングなどのハードな運動をする必要がありません。
50%の力で運動したとしても、20分ぐらい運動すると、AMPキナーゼが活性化するという報告があります。
ですから、1日合計20分程度の軽い運動を続けるようにしましょう。
自宅でできる簡単な運動としては『踏み台昇降運動』がオススメです。
体の中で特に大きい太ももの筋肉をよく使うため、AMPキナーゼを効率よく活性化できます。
これをちょっとした空き時間に行えばOKです。
これに加えなるべく階段を使うなどしてトータルで20分を目指せば、AMPキナーゼは活性化します。